布団収納の悩みを解消!布団の上手な収納方法やアイデアを紹介

圧縮袋

布団はかさばりやすく、収納方法に悩みますよね。家族が毎日使う布団に加えて、夏用や冬用の布団、来客用の布団を常備している場合、まとまった収納スペースの確保が必要です。

ところが、収納スペースが限られていたり、衣類などのもので溢れていたりして布団の収納に困っている方も多いようです。

そこで、この記事では用途別の布団収納方法、おすすめの収納グッズなどについて紹介します。

布団収納

布団の主な収納方法

布団は、用途によってさまざまな収納場所や収納方法が考えられます。

ベッドを使わずに畳や床の上に布団を敷いて寝ている場合は、毎日使う布団の収納場所も必要です。一般的には、和室なら押入れに、洋室ならクローゼットに収納するケースが多いのではないでしょうか。

かさばる布団を少しでも省スペースでしまいたい場合は、布団圧縮袋を使う方法が一般的です。

ほかにも、収納ケースや収納バッグなどを活用する方法もあります。

自宅の収納スペースとの兼ね合いや、用途に合わせて適切な収納方法を選択することが大切です。

どう収納すればいい?自分に適した収納方法を見極めるポイント

布団の収納に悩んでいる場合、どの収納方法が自分にとってベストなのかの見極めが難しいものです。

自分に適した収納方法を選ぶにはどうすればいいのか、ポイントを紹介します。

まずは、「布団の用途」と「収納場所」の2点について考えてみましょう。

収納したい布団は、毎日使うものなのか、それとも客用布団やシーズンオフのものなどたまにしか使わないものなのか、使用頻度はどの程度でしょうか。

夏と冬の季節用の布団なら、毎年季節の変わり目に入れ替えることになりますし、頻繁に来客があるのか、泊り客は1年に1度くらいしか訪れないのか、それによって適切な収納方法が変わってきます。

毎日使う布団であれば、取り出しやすさとしまいやすさを最優先にしましょう。

重量のある布団を毎日上げ下ろしするなら、腰や肩などに負担がかからず、毎日の出し入れが億劫にならない方法であることが重要です。

反対に、滅多に使わない布団なら、長期間収納したままになることを考えて、ダニや湿気の心配のない通気性の良い環境の確保を前提にした収納方法を選ぶのがおすすめです。

また、家のどのスペースに布団を収納するのか考えることも大切です。

一般家庭の場合、押し入れやクローゼットに布団を収納するケースが多いですよね。

しかし、押し入れやクローゼットがない部屋や、あっても布団を収納するスペースが足りないというケースもあるでしょう。

収納スペースが不足していて布団がしまえない場合、そのまま部屋に布団を置く形で収納する方法もあります。

使用頻度や環境に応じて、自分に適した収納方法を絞り込みましょう。

毎日・普段使う布団の収納方法

ここでは、毎日あるいは普段使いする布団に適した収納方法と、それぞれのメリットとデメリットについて紹介します。

押し入れ

和室につきものの押し入れは、奥行きや幅など布団収納を前提としたつくりも多く、布団収納に適した場所です。

間口が広く、襖などを大きく開放できるため、大きくかさばる布団でも出し入れしやすいことが特徴です。

毎日のように日常使いする布団は、出し入れのしやすさを最優先にしたいため、シングルサイズの敷布団を三つ折りにしてスッキリと収まる押し入れの収納力は大きなメリットです。

横方向に開閉する襖なら、押し入れの前にものを置いても開閉に支障が出ないため居住スペースに無駄が生じないメリットもあります。

一方、布団の適切なお手入れができていないと、ダニやカビなどが発生するリスクがあることがデメリットです。

布団を何枚か積み重ねた場合、下にしまった布団を取り出しにくいという難点もあります。

標準的な押し入れは、上から、天袋、上段、下段と分かれています。毎日使う布団を押入れに収納する場合は、屈まずに出し入れできる上段に布団を収納するのが鉄則です。

標準サイズの押入れの奥行きにぴったり合うのは、敷布団をS字になるよう三つ折りにたたむ方法です。

その上に毛布や掛け布団を縦と横に2回折って横向きに収納するとちょうどよく収まります。

掛け布団の綿や羽毛をつぶさないよう、敷布団の上に平置きして重ねましょう。

重たい敷布団を高い位置に持ち上げずに済むため、腕や肩の負担も減らせます。

標準的な押し入れよりも奥行きがある場合や、子ども用の布団などは二つ折りにして折り山を手前にして収納するとよいでしょう。

使用頻度の少ない来客用の布団なら下段に収納してもいいですね。キャスター付きの布団収納台に乗せれば出し入れもらくらくです。

クローゼット

洋室の収納は押し入れではなくクローゼットが主流です。

クローゼットは、上部にバーが付いていてハンガーを掛けられるようになっています。

つまり、洋服や小物の収納をメインとしたつくりのため、奥行きは肩幅に少しゆとりを持たせた程度の50~60cm前後のものが多く、押し入れほど奥行きがありません。

ウォークインクローゼットにしても棚の奥行きは短いため、押入れのように布団を三つ折りして平置き収納ができず、収納の仕方によっては布団がはみ出て、扉が閉められなくなってしまいます。

だからといって、洋室に布団が見えていると、どうしても和のイメージが強くなりがち。

クローゼット内にうまく布団を収納できれば、洋風のイメージを崩すこともなく部屋がすっきりと見えます。そもそも敷布団を三つ折りにすると、奥行きは約80cmになるため、平置きするには無理があります。

とはいえ、四つ折り可能な敷布団やマットレスでない場合、無理やり四つ折りにすることは布団が傷む原因になるためおすすめできません。

クローゼットでは、平置きにとらわれず、布団を立てて収納する方法が適しています。

布団を立てても倒れないよう、壁面に沿って立てて突っ張り棒で支えて固定するのがポイントです。

もしくは、厚みとある程度の固さのある四つ折りのマットレスタイプの敷布団なら、支えがなくても安定して収納できるでしょう。

布団収納ラック

伸縮押入れラックや布団収納ラックなどを活用して布団を置く方法もあります。

伸縮押入れラックとは、脚のついた細長いテーブルのような形をしているもので、2個セットで奥と手前に設置して使います。

押入れの上段をさらに2段に分けるイメージです。

上段に布団を置き、下段にカバーやシーツ類を収納できるため、中途半端な空間を有効活用できます。

布団を潰さずにスペースを最大限に無駄なく収納できることがメリットです。

布団収納ラックとは、布団を三つ折りに平置きして収納できる台で、布団が崩れないよう側面にフレームがあります。

キャスターが付いているものは出し入れや移動が簡単です。

下部がすのこやフェンス状になっているものは、通気性に優れているなどのメリットがあります。

基本的に押入れの下段に収納して使うことが多いですが、押し入れやクローゼットに設置するスペースがない場合は、ラックを部屋に置いて使うこともできます。

ただし、生活感が出やすく、床のスペースが狭くなるのがデメリットです。

とは言っても、床の片隅に積み上げたり万年床になったりするよりは、移動できるので掃除もでき衛生的です。

どうしても布団の収納スペースが余分にとれないときは、選択肢としてはありですよね。

要は、自分が求める条件を考えて、機能性に優れたラックを選ぶことが大切です。

来客用・シーズンオフの普段使いしない布団を収納する方法

布団は日常使いの組布団だけでなく、来客用や季節用の布団など、毎日は使わないものもあるでしょう。

使用頻度の低い布団は、出し入れのしやすさよりも、保管環境を重視することになります。

これらの布団に適した収納方法と、それぞれのメリットとデメリットについて紹介します。

布団圧縮袋

ただでさえかさばる布団。なかなか出番のない布団は、なるべくコンパクトに収納したいですよね。

その際に役立つのが布団圧縮袋です。

布団を圧縮して厚みを薄くすることにより、収納スペースを大幅に節約できることがメリットです。

しっかりと圧縮して密閉状態が保たれれば空気が入り込まず、ダニやノミなどの害虫から布団を守れる点も大きなメリットでしょう。

特にアレルギーを持っている家族がいれば、ダニやホコリなどのハウスダストは避けたいですよね。

そんなときにも布団を清潔に保てる布団圧縮袋は効果的です。

ただし、布団の種類によっては、圧縮袋が使えないものもあることがデメリットです。

綿の布団なら復元性が高く圧縮袋を使用しても問題ありませんが、羽毛布団や羊毛布団、高級素材を使用した布団などは圧縮によって素材を傷めるおそれがあるため要注意です。

品質表示タグや説明書、公式サイトなどで、圧縮袋の使用が可能かどうかを確認してみることをおすすめします。

圧縮したあとは、収納の仕方を工夫することがポイント。

圧縮した布団は安定性に欠け、ものの上に重ねるには不向きです。

押し入れなら一番下に置くか、クローゼットならハンガーバーの奥に立てかけるなどして工夫してみましょう。

ソファ・クッション

そもそも物が多く、押入れやクローゼットには衣類や雑貨、趣味の道具などを詰め込んでいるため空きスペースがないという人もいるでしょう。

部屋に物が散乱するのを避けたければ、必然的にかさばる布団収納を諦めざるを得ませんよね。

そんなときの解決策として、布団をソファやクッションとして代用できるカバーを活用する方法があります。

頻繁に使わない布団を折りたたんだり丸めたりしてすっぽりと包めるカバーに入れることで、インテリアとして使えます。

専用カバーに入れるだけで、ソファやクッションに似せて形作ることができるため、違和感なく部屋におけることがメリットです。

また、お気に入りのファブリックや布を購入して、自分なりにアレンジしてもよいでしょう。

縫うことが難しければ、大きな布を折り込んでもそれらしく見せることができます。

ソファは、敷布団を三つ折りにして、背もたれ用に掛け布団を筒状に丸めればOK。

枕はそのままでも、毛布などと一緒にカバーに入れてクッションとして使ってもいいですね。

部屋のテイストに合った布をかければ、雰囲気を損なうことなく馴染んで、お気に入りのリラックスコーナーになりますよ。

ただし、定期的に布団を干して乾燥させる必要があるため、その都度カバーから出し入れしなければならない点がデメリットでしょう。

収納ケース・ボックス

布団は簡単には洗えないため、できればホコリや湿気がたまらないように閉まっておきたいという人もいるでしょう。

しかし、押入れやクローゼットには空きがない。だからといって、滅多に使わない布団のために他のものを断舎離するのも納得がいかないですよね。

そのようなときにおすすめなのが、布団専用の収納ケースやボックス、布団タンスなどを使う方法です。

サイズや種類が豊富な布団収納ケースやボックスも販売されているので、インテリアに合わせやすい素材や色を選んで活用してみてはいかがでしょうか。

上ぶた以外の面に硬い板が入っている箱形ケースは、リーズナブルな割には形がしっかりしており自立できるものもあります。

三つ折りにした布団をそのまま収納でき、手軽で統一感が出るためすっきり見せられますよ。

ケースやボックスは積み重ねたり、縦置きしたりするなどスペースに合わせて整理収納しやすいことがメリットです。

一方、四隅がしっかりしているぶん、隙間なく収納すると取り出しにくくなる点がデメリットといえます。

ひんぱんに取り出す必要があるなら、収納場所や重ね方をよく検討して設置する必要がありそうです。

収納したい場所にすっきり収まるよう、購入前にケースやボックスのサイズをしっかりと測っておくことがポイントです。

布団収納袋・バッグ

市販の布団は、持ち運ぶことを考えて袋やバッグに入れられていることがほとんどです。

購入時の袋やバッグを利用して収納している人もいるかもしれません。

これらの布団収納袋やバッグは市販されているので、使い勝手の良いものを選んで購入してもいいですね。

収納袋やバッグは柔らかい素材で作られていて、安価で使いやすいことがメリットです。

使わないときは小さくたたんで収納できるため場所も取りません。

羽毛の掛け布団なら軽くコンパクトにまとまるので、天袋やクローゼットの上棚などにも置けます。

素材が柔らかく変形させやすいので、すき間などのデッドスペースを有効活用して布団が片付けられるのもメリットです。

一方、柔らかい素材ならではの形状の不安定さがデメリットともいえます。

上にものを積み重ねると中に入れた布団が潰れたり、雪崩のように崩れたりするリスクがあります。

収納袋やバッグを選ぶときは、素材や持ち手の強度、出し入れのしやすさなどを確認して選ぶのがポイント。

不織布やビニールなどさまざまなタイプがあり、それぞれに特徴が異なります。

一部に透明ビニールを使用していれば中身が一目瞭然で便利ですが、全面ビニールタイプは通気性が悪く、湿気がたまりやすいため注意が必要です。

素材は、通気性が高い綿や不職布などの素材がおすすめです。

布団を収納する際の注意点

さまざまな布団収納方法を紹介しましたが、特に使用頻度の低い布団を収納する際は下準備を念入りに、収納場所の環境を整えてから収納することをおすすめします。

次回布団を使用するときに、気持ちよく清潔に使うための注意点を解説します。

収納前に布団を乾燥させる

布団を収納保管する際に注意したいのが、ダニやノミなどです。

そのような害虫が生存しやすい環境で保管した場合、大量に繁殖してしまう可能性があります。

対策としては、収納前に布団の湿気をとり、ダニやノミをできる限り取り除いてから保管することです。収納前に布団を天日干しする、もしくは布団乾燥機を使うなどして内部までしっかりと乾燥させることで被害が減らせます。

天日干しは、干している最中に陰になる方に害虫が移動するので、裏返して干して両面の湿気を飛ばしましょう。

ダニやノミが駆除できても糞や死骸がアレルゲンとなるため、仕上げに布団クリーナーを使ってできるだけ吸い取っておきましょう。保管の際は、防虫剤や防湿剤を入れておくと安心ですね。

面倒な天日干し不要の圧縮袋もあります。

収納スペースの湿気を飛ばす

布団をしっかり乾燥させても、収納場所に湿気がたまっていれば布団がその湿気を吸い取ってしまうため、また湿ってしまいます。

保管前には、収納場所の湿気をできるだけ取り除くことが重要です。

たとえば、押し入れやクローゼットなどで保管する場合は、扉を閉め切らないことで空気の流れを作り、湿気がたまることを防げます。毎日1時間程度は扉を開けて、風通しを良くするよう心がけましょう。

また、梅雨や北側の部屋などじめじめしやすい場所では、扇風機で風を送ったり、除湿器を活用したりする方法もおすすめです。

少しでも通気性をよくするため、床にすのこ板を敷いたり、壁に沿ってすのこ板を立てかけたりすると空気の通り道ができるため湿気対策に有効です。

布団が床や壁に直接触れず、風通しが良くなりますよ。除湿剤を置くのも効果的です。水が溜まったらこまめに捨ててくださいね。

収納スペースにものを詰め込みすぎない

布団を押し入れやクローゼットなどで保管する際は、布団や衣類などを必要以上に詰め込みすぎないことが大切です。

収納スペースにものを詰め込みすぎると、通気が悪くなり湿気がこもりやすくなる原因になってしまいます。

布団や衣類は定期的に持ち物を見直して不用品は処分するなど、収納スペースがもので溢れかえらないように留意しましょう。

目安としては、ものの量は収納スペースの8割程度までに調整するのが理想です。

上手に布団を収納するコツ

布団を乾燥させて収納場所の環境が整ったら、あとは布団を片付けるだけ。

でも、その前に布団を収納する際のコツを紹介します。ちょっとしたアイデアが、あとになって役に立ちますよ。

ラップストラップを活用する

かさばる羽毛布団をコンパクトにまとめたいときにおすすめなのがラップストラップです。

ラップストラップとは、幅広の長いマジックテープ型の結束バンドです。好きな長さに切って使えるので何かと重宝しますよ。

膨らみを押さえながら紐などでぐるぐる巻きにして結ぶよりも簡単にまとめられ、繰り返し使えます。

ラベリングしておく

布団をくるくる巻いてしまったり表布が見えなかったりすると、一体どの布団を収納したかがわからなくなることがあります。

収納袋やケースなどに入れて収納すると、どこにどの布団があるかも判然としません。特に、家族用や来客用、季節用などで複数の布団がある場合は、せっかくコンパクトにまとめた布団を取り出して確認しなければならなくなってしまうでしょう。

こうした事態を避けるためにも、収納袋などにラベリングしておくことを強くおすすめします。

「来客用」「家族用」「冬用」など、使用する人や用途を記入しておきましょう。

布団を細かく分割して収納した場合は、「夏用肌掛け布団ブルー」など、目的の布団がすぐ分かるようにラベリングするのがおすすめ。ラベルが貼り付けにくい素材の場合は、ネームタグや引っ越し用荷札を使っても。

ただし、金属や針金を使ってないものが引っ掛けて破れる心配もなく便利です。

一緒に使うものは一箇所で保管する

布団を使うときは、カバーやシーツ、敷きパッドなどをかけて使用しますよね。

布団とは別に、寝具カバーなどのリネン類を別の場所に収納している人はいませんか。

一緒に使うべきものが、あちこちに分散してしまうと管理が行き届かず、いざ使う段になってどこに収納したのかわからなくなってしまうことがあります。

カバーやシーツなどを買ったことも忘れて、新たに購入してしまうこともあるのではないでしょうか。

そのような無駄を省くためにも、カバーやシーツなど、布団とセットで使うリネン類は、一箇所にまとめて収納することがおすすめです。

特に、来客用の布団とカバーやシーツもケースなどに一式まとめておくと便利です。

急な泊り客でも、あちこち探す手間なく、すぐに布団の準備が整います。

使用頻度を考えて布団をすっきり収納しよう!

布団は普段使うものと使わないものなど、用途に合わせて収納する方法や場所を考えることが重要です。

また、長期保管するには収納場所の環境にも配慮する必要があります。

コンパクトに収納するには、圧縮袋などを活用して省スペースで保管するのがおすすめ。

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